子どもの巻き爪を放置するとどうなるのか?
- 平田政志郎
- 6月18日
- 読了時間: 3分
子供の巻き爪を放置すると、様々な悪影響が生じる可能性があります。大人の巻き爪と同様に、症状が進行するほど治療が難しくなったり、他の合併症を引き起こしたりすることがあります。
主な影響は以下の通りです。
1. 痛みと日常生活への支障
* 激しい痛み: 爪が皮膚に食い込むことで、痛みが生じます。特に歩行時や運動時に痛みが増し、お子さんが活動的になるのを妨げることがあります。
* 歩行への影響: 痛みをかばうように歩くため、不自然な歩き方(跛行)になったり、足の指を浮かせたりする癖がつくことがあります。これが原因で、さらに巻き爪が悪化したり、他の足のトラブル(タコ、ウオノメなど)を引き起こしたりします。
* 運動不足: 痛みによって、遊びやスポーツをしたがらなくなることがあります。子供の成長期において、運動不足は心身の発達に悪影響を及ぼす可能性があります。
2. 炎症と感染症
* 炎症(爪周囲炎、陥入爪): 爪が皮膚に食い込むことで、その周囲の皮膚が赤く腫れ、炎症を起こします。これを「陥入爪」と呼びます。
* 化膿: 炎症が続くと、食い込んだ部分から細菌が侵入し、感染症を起こして膿を持つことがあります。これは「爪周囲炎」と呼ばれる状態です。
* 肉芽形成: 炎症が慢性化すると、爪の周りの皮膚が盛り上がり、赤くブヨブヨとした「肉芽(にくが)」が形成されることがあります。肉芽は出血しやすく、さらに痛みが増すことがあります。
* 重症化(骨髄炎など): まれに、感染が進行して骨にまで及ぶ「骨髄炎」を引き起こす可能性もあります。これは非常に重篤な状態です。
3. 爪の変形と成長阻害
* 爪が厚くなる(肥厚爪): 爪が食い込んだり、不適切な力がかかり続けたりすることで、爪が正常に伸びず、厚く変形することがあります。
* 爪が割れる・剥がれる: 薄い子供の爪は、巻き爪によって割れたり、ひどい場合には剥がれてしまったりすることもあります。
* 爪の成長障害: 爪母(爪を作る部分)が炎症や圧迫を受けることで、爪の成長に悪影響が出ることがあります。
4. 全身への影響
* 姿勢の歪み: 足の痛みをかばう歩き方が習慣化すると、足首、膝、股関節、さらには腰や背骨、首にまで負担がかかり、全身の骨格の歪みにつながる可能性があります。これが慢性的な痛みや頭痛を引き起こすこともあります。
* メンタル面への影響: 痛みが続くことで、お子さんがストレスを感じたり、活動が制限されることで自信を失ったりするなど、精神的な影響も考えられます。
子供の巻き爪は、放置しても自然に治ることはほとんどなく、むしろ悪化する傾向にあります。早期に発見し、適切なケアや治療を行うことが、お子さんの健康な成長のために非常に重要です。
もしお子さんの巻き爪が気になる場合は、自己判断せず、早めに皮膚科やフットケア専門の医療機関を受診することをおすすめします。
ひらた整骨院では子どもでも施術できる痛くない矯正法「CLIP-ON!巻き爪矯正」を行っています。
巻き爪の他に足のトータルケアも行っており、浮指・偏平足・XO脚・骨盤の矯正や専用のトレーニングも別メニューで行っています。
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