背面痛
- 平田政志郎
- 4月24日
- 読了時間: 4分
背面痛といっても、背中のどのあたりが痛むか、どのような痛みかによって原因は様々考えられます。大きく分けて、首から肩にかけての痛み、背中の中央部の痛み、腰に近い背中の痛みに分けて、主な原因と症状を説明しますね。
首から肩にかけての痛み
このあたりは、肩こりや首こりといった症状として多くの方が経験する場所です。
主な原因:
* 不良姿勢: デスクワークやスマートフォンの長時間使用などによる前かがみの姿勢は、首や肩、背中の筋肉に負担をかけます。
* 運動不足: 同じ姿勢での作業が続くと、筋肉が緊張しやすくなります。
* 精神的なストレス: ストレスは筋肉を緊張させ、血行不良を引き起こすことがあります。
* なで肩: 肩のラインが下がりやすい体型の場合、肩周りの筋肉に負担がかかりやすいです。
* 合わない枕や寝具: 寝ている間の姿勢が悪いと、首や肩に負担がかかります。
* 冷え: 冷えは筋肉を硬くし、血行を悪くします。
* 頸椎椎間板ヘルニア: 首の骨と骨の間にある椎間板が飛び出し、神経を圧迫することで、首だけでなく肩や腕にかけて痛みやしびれが生じることがあります。
* 頸椎症: 加齢などにより頸椎が変形し、神経を圧迫することで痛みやしびれが生じます。
主な症状:
* 首や肩のこり、張り
* 首を動かす際の痛み
* 肩から腕にかけての痛みやしびれ
* 頭痛
* めまい
* 吐き気
背中の中央部の痛み
このあたりは、肩甲骨周りの筋肉痛や、内臓の疾患などが考えられます。
主な原因:
* 不良姿勢: 猫背などの姿勢は、背中の筋肉に負担をかけます。
* 運動不足: 筋肉が弱くなり、支える力が弱くなることで負担がかかります
* 使いすぎ: 重いものを持ち上げたり、特定の動作を繰り返したりすることで、筋肉痛が起こることがあります。
* 肋間神経痛: 胸部の神経が圧迫されたり、炎症を起こしたりすることで、鋭い痛みが生じます。呼吸や体の動きで痛みが強くなることがあります。
* 内臓の疾患: まれに、心臓、肺、胃、胆のうなどの病気が原因で、背中に痛みが放散することがあります。
* 胸椎椎間板ヘルニア: 胸の骨と骨の間にある椎間板が飛び出し、神経を圧迫することで痛みが生じることがあります(頸椎や腰椎に比べて少ないです)。
* 胸椎の変形性関節症: 加齢などにより胸椎の関節が変形し、痛みが生じることがあります。
主な症状:
* 背中の鈍痛、重だるさ
* 呼吸時の痛み
* 体をひねる際の痛み
* 鋭い刺すような痛み(肋間神経痛の場合)
* 胸やみぞおちの痛み(内臓疾患の場合)
腰に近い背中の痛み
これは、一般的に「腰痛」として認識されることが多いですが、背中の下の方も含まれます。
主な原因:
* 不良姿勢: 長時間座りっぱなしや立ちっぱなし、中腰の姿勢などは腰に大きな負担をかけます。
* 筋力不足: 腹筋や背筋などの体幹の筋肉が弱いと、腰への負担が増加します。
* 使いすぎ: 重いものを持ち上げたり、腰をひねる動作を繰り返したりすることで、筋肉や靭帯を痛めることがあります。
* 椎間板ヘルニア: 腰の骨と骨の間にある椎間板が飛び出し、神経を圧迫することで、腰だけでなくお尻や足にかけて痛みやしびれが生じることがあります。
* 腰椎椎間板症: 椎間板が変性し、腰痛の原因となることがあります。
* 腰部脊柱管狭窄症: 加齢などにより、脊髄の通り道である脊柱管が狭くなり、神経を圧迫することで、歩行時に痛みやしびれが生じ、休むと楽になる(間欠性跛行)といった症状が出ることがあります。
* 腰椎すべり症: 腰椎が前方にずれることで、神経が圧迫され痛みが生じます。
* 変形性腰椎症: 加齢などにより腰椎の関節や椎間板が変形し、痛みが生じることがあります。
主な症状:
* 腰の痛み
* お尻や太もも、すね、足にかけての痛みやしびれ
* 長時間立ったり座ったりすることがつらい
* 前かがみになると楽になることが多い
* 歩行時の痛み(脊柱管狭窄症の場合)
重要なこと
背面痛の原因は多岐にわたります。ひらた整骨院ではしっかり検査をした上で矯正させて頂きます。お悩みの際はぜひご相談ください